短いコトノハ駄文
□ある日の昼下がり
1ページ/5ページ
「今日はお父さんとお母さんとご飯たべにいくんだ、久しぶりにいくの」
ひまわりは無邪気な笑顔で言った。
「へ、へぇ そうなんだ、それは楽しみだね〜」
今はお昼休み、屋上でいつもの三人でランチ中。
四月一日のつくったお弁当は彩りもよく、どれも美味しいそうで。
「四月一日くんの作ったお弁当すっごく美味しいよ!」
ひまわりは満面の笑みで。
「ありがとう〜ひまわりちゃん!」
笑顔で返す四月一日に少しだけ曇りがあった。
「あ、私先生のところに用事があるの。ご馳走様」
といって彼女は席を立っていった。
「またね」
そう言った四月一日の傍らで無言のまま食べているのは、無表情の百目鬼で。
「早く食わんと時間なくなるぞ」
「あ…うん」
そう応えると四月一日は黄色いつややかなだし巻玉子を取り、口にふくんだ。
「美味いな…今日も」
“君尋…父さんのつくっただし巻うまいだろ…”
“うん!!お母さんもそう思うよね”
“そうね。お父さんのつくったものはなんでも美味しいし、好きよ”
“お父さんお母さん大好き!”
よく父さんは優しく頭をなでて…って!?