長いコトノハ駄文
□金色の時の間(はざま)に
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「中を見て」
四月一日は前の事があるので…躊躇いながらも覗き込むと中に映像みたいなものが浮かぶ。
「な、なんですか?」
「アナタの運命の相手」
「…え?」
また壷の中を見ると鞠の柄の着物を来た少女が映る。
「…女の子?」
向こうも此方を覗き込んでいるようで、指を指していた。
「…あ、この子って」
その子に見覚えがあり、それは…写真の中で。
「…百目…」
画面がユラユラとして…。
「…え?」
どぼん。
「成功♪…行ってらっしゃーい!」
ざばっ!
「…侑子さん!」
出た所はどうも井戸らしい。
「…こっち」
小さな子供の声がして上を見上げれば、覗き込む遙と幼い百目鬼が。
「…おや、四月一日くん」
(過去にあったと言う設定です)
「…すいません」
引き上げてもらいお風呂まで借り、ついでに着替えまで借りた。
ニコニコしている遙と遙の肩からチラチラ見る小さな百目鬼。