長いコトノハ駄文

□紅葉のきみへ…番外編…
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「…そう女将。願いの対価これから頂くわね。」
「…はい。これからこちらをごゆるりと。ここの温泉は暁姫さまより頂いた宝物でございます。病気や怪我に聞きますわ、どうぞお楽しみあそばしませ…」
黒モコナがヒョイとあらわれ「お酒!」と叫ぶ。
「また飲むのかよ!」
「四月一日!おつまみ!」
「あら〜ダメよ。今ラブラブ中だから♪」「侑子さん!」
「…と言うわけだから…今日は飲み明かすわよ!」


「失礼します」
女将と入れ替わりに一条と慶が入ってくる。あの後怪我を治療し葬儀社の仕事をこなしてきたのだ。「…つつがなく終了しました。ありがとうございます。」
一条と慶は侑子に頭をさげた。侑子はニッコリ微笑みいった。
「…その子を助ける為に力を貸した対価…封印の数珠を頂きましょう。…狗神の血を引く子よ」
右手の手甲に巻かれた黒い石で作られた数珠。
「…これじゃなきゃいけませんか?」
「大切なヒトからもらったものだからこそ大事なヒトを助ける為の対価に相応しいの」
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