短いコトノハ駄文
□2000HITお礼駄文
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「…で何だって」
私立十字学園の廊下。
壁にもたれかかり腕を組んだ状態の百目鬼静が問いかける。
「だから、明日の昼間庭を貸してくれって言ってんだけど」
偉そうな百目鬼の態度に、四月一日の目はキリキリとつり上がる。
「…何すんだ?」
「…侑子さんが焼き芋パーティーしたいそうだ」
「ああ?」
「だ、か、ら…」
「…対価は?」
「…はあ?そんなの侑…」
「…1日付き合え」
「誰が?」
「お前に決まってるだろうが」
「何で?おれ?」
「…決まりだな」
「だーっ!勝手に決めんじゃね〜!」
百目鬼は、くるりと四月一日に背を向けて、すたこら教室に戻っていく。
「まだ話終わってね〜!」
その様子を見ていた九軒ひまわりはクスクス笑っている。
「…本当に仲良しさんね。」
「…ひまわりちゃん。そんなことより明日来てくれるんだよね」
「…うん、侑子さんに聞いた。行くね」
ひまわりの笑顔にくねくねしだす四月一日。
「待ってるからっ!ひまわりちゃん!明日焼き芋以外に何か食べたいものある?」