短いコトノハ駄文

□いつかへの願い
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「これから四月一日のところに行くのでしょう?」

「はい」

「あの子はね、いつも無理をするの…限界があるのに。…弱くてそのくせに見せないの。何時も一人で耐えるの。どんなに苦しくとも助けを求めない」

彼女は続ける。

「それは今までのあの子を考えると仕方のないこと…。ヒトに助けを求められないほど弱い子なの」

「…わかっています」

「少しずつだけど変わってきているから……ヒトとの出会いでね」

彼女はポンと俺の肩をたたく。

「じゃ…四月一日をお願いね」

「はい」

「あの子はにぶちんで大変だけど…アナタなら」

…守りなさい、大切なものを…


「後…鍛錬するのは良いけど必要以上にしないように…何かあったら悲しむヒトがいるでしょう」

そう言うと彼女は戻っていく。

彼女の背中に一礼をせずにはいられなかった。
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