☆ FaiyrTale *リュウガ* ☆
□消える街-捜索編-
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リュウガの呼び掛けに集まったシリウスの面々…
皆、動揺を隠せずにいた…
中でもリュウガの動揺は激しかった…
それより増して恐ろしい程の殺気を放っていた…
今すぐにも飛び出して行きそうなリュウガにソウシは…
部屋に備え付けのコップ…その中に入っていた水をリュウガにかけた…
「てめッ!!!何すんだッ!!!!」
殺気立っているリュウガはソウシの胸ぐらに掴みかかる…
それを見たシリウスの面々は、それを止めようと身体を動かした…
ソウシは、そんな面々の行動を手を挙げて制止する…
一切リュウガの行動に動じる事のないソウシ…
リュウガを見据えて諭すように話しかけた…
「リュウガ…落ち着いて下さい…貴方が動揺すれば、私達にも影響する…」
リュウガは…ハッとし…
ソウシに掴みかかっていた手を離しドカリとベッドに腰を下ろす…
「ソウシ…悪かった…大丈夫か…」
「えぇ…大丈夫です。私も少しやり過ぎました…すみません…」
「いや…頭が冷えた…」
先程の状態からは落ち着きを取り戻したリュウガ…
「リュウガ…貴方にとって◇◇ちゃんは大切な存在なのは分かります…ただ…それは我々も同じだということを忘れないで下さい…」
「あぁ…分かってるよ…」
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