☆ FaiyrTale *リュウガ* ☆
□星の降る夜に…
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シリウス号は…
本日…“ベガ島”という島に停泊した。
久々の陸という事もあり…
皆、次々と船を降りて行く。
港では、祭りが行われるのだろうか、とても賑わっていた。
リュウガは、◇◇と一緒に船を降りた。
「なんだ。祭りでもあんのか。えらい賑やかだなぁ。おい!!離れんなよ◇◇」
「はぁ〜い」
そう言って、リュウガの赤い上着の端を“きゅっ”と掴んだ…
港では、あちらこちらに同じ言葉が書かれた貼り紙やら垂れ幕がある。
“20年に一度の星の降る夜”と書かれていた。
上着がピンッと張る。
見れば◇◇が、物珍しそうにその貼り紙に目をやっている…
「船長。今夜、星が降るんだって…雨みたいに空から落ちてくるのかなぁ…」
その言葉と姿に“ぷっ”と笑いが込み上げる。
「はははッ!!◇◇!これはな…流星群の事だぞ。」
「りゅーせいぐん………」
う〜ん。とますます疑問の表情に包まれる◇◇
その姿を見てリュウガは、愛しそうに◇◇の頭を撫でる。
「◇◇…流星群つーのはな流れ星の事なんだ。今夜は、流れ星が流れるんだ…」
「流れ星ッ!!!流れ星が流れるのッ!!」
流れ星と聞いて途端に◇◇の目がキラキラと輝き始める。
そうだッ!!!とばかりに“ぱんッ”と◇◇が手を叩く。
「船長ッ!!!一緒に流星群っていうの見よう♪♪」
その言葉にリュウガは、ピクリと眉を上げた。
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