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□俺たちの日常5〜悪夢〜
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「んっ・・・」

いつの間にか寝てしまったのか窓の外は朝の日の光が照らしていた。
窓の外を眺めるといつもと変わらない。
昨日のことも・・・嘘だと、夢だったのだと、そう言っているようで・・・
でも、俺の身体が心が夢じゃないと悲鳴を上げていた・・・。


――――コンコン――――


「龍葵様、お目覚めでしょうか?朝食の用意が整っておりますが。」
「ああ、すいません、すぐに行きます。」
「かしこまりました。では失礼いたします。」

とりあえず学校に行くために着替える・・・
嫌だ・・・行きたく・・・ない。
制服のネクタイを締める手が震えている・・・
でも・・・海斗には言えない。これだけは絶対に・・・
怖いんだ、俺は。臆病だって思われてもいい。
でも、本当のことを知られてもし・・・もしも海斗が俺から離れていってしまったら・・・
そう考えると・・・

ガチャ――――

「おい、龍葵。朝飯どうする気だ?」
「うぁあ!ご、ごめん。すぐに行くよ。」

び、びっくりしたぁ!いきなり海斗が入ってくるからつい変な声が・・・

「何変な声出してんだよ(笑)」
「なっ、海斗のせいだろ!!ノックくらいしろよな!もうっ!」
「はいはい」
「「はい」は一回!」
「はいはい(笑)」
「おちょくってんのかお前は〜〜〜!!!」
「まっ、そんだけ元気なら体調はもう大丈夫だな」
「あっ・・・うん、ありがと」
「よし、飯行くぞ」
「うん!」

海斗は凄い!さっきまであんなに落ち込んでた気持ちが海斗と話しただけでもとに戻ってきた。
俺、海斗のこと大好きだ!!
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