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□俺たちの日常5〜悪夢〜
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学校について昇降口へ向かっていると後ろから聞きなれた声が。

「龍葵、神堂!!おっはよ〜〜」
「おはよう、裕太。朝から元気だね」
「というか、朝からそのテンションはウザいだけだな」
「いいだろ!朝は一日の始まりなんだから元気にいかなきゃ!!」
「「ああ、そう。」」
「なんだよ!二人そろって!!!龍葵!俺達は親友じゃなかったのかっ!!??」
「あ〜、わかったから。何かいいことあったんだろ?教室で聞いてあげるからとりあえず落ち着け?」
「ちぇ、絶対だぞ?」
「わかったってば(笑)」

下駄箱で靴を履き替えようと扉を開けると中には一通の手紙が・・・

「おいおい、龍葵ちゃ〜ん?ラブレターですかい?」
「ラブ・・レター・・?」
「これはこれは複雑な心境ですね!神堂君!んんっ!?しかもハートのシールが貼ってあります!」
「ちょっ・・裕太、マジでやめてくんない?つーか渡されるこっちの身にもなってよ・・」
「龍葵は人気あるからなぁ、コレで今月何通目?まっ、その度に律儀に断りに行ってるお前もお前だけどなぁ」
「おい、そんなことに時間食ってねえでさっさと教室行くぞ」
「うん」
「へーい」

俺は手紙を制服のポケットに入れて教室へと向かった。







休み時間。
トイレで手を洗っていた俺は隣に来たヤツに気づいた。
・・・・・息吹・・・

「やぁ、元気そうだね」

最悪なことにトイレには今、俺と息吹しかいない。
フラッシュバックのように昨日のことが脳裏に浮かぶ。

「どうしたんだい?手が震えてるよ?」
「ぁっ・・・」
「もしかして昨日のこと、思い出しちゃったかな?」
「っ・・・ど・・・して・・・」
「う〜ん、とりあえず昨日の約束を果たしてもらおうかな?」
「約・・束?」
「あれ?もしかして覚えてない?コレだよ」

カチッ
何かの音と共にトイレに音が響き始めた

「ぁああっ・・やぁぁ・・ふっぅん・・」
「じゃぁさ、これからも俺のいうこと聞いてくれる?あぁもちろん神堂とは今のままでいいよ?バレないようにヤるってのも結構スリルがあっていいしね。どうする?」
「ふぁ・・んっやぁぁ・・・わっ・・わかった・・・からっ・・・」
「そ?じゃあ・・・」
「んっ・・あぁっ・・はぁ・・なっ!?あぁぁぁああ!」


「やめてくれっ!!!」
カチッ

「思い出したかな?」

トイレに広がった音は紛れもなく昨日の俺の声・・・
約束って・・・・

「俺の言うこと聞いてもらいたいんだけど?」
「ぁっ・・・そ・・れは・・」
「コレを神堂に送りつけてみるのも楽しいかもね」
「やっ!それだけは!・・・・何をすれば・・いい・・?」
「素直なヤツは好きだよ」
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