テニプリ
□ある一日のことでした。
2ページ/4ページ
シン。
白石の声に驚いた先生や生徒の視線が白石に向く。
「し、白石…?どないしたんや…?」
先生が恐る恐る聞く。
「あぁ…何でもないです…すんません…」
私たちは笑いを堪えるのに必死やった。
「ほな…授業続けます。…てことやからつまり……」
「…くくっ」
謙也が堪えきれず笑い声を漏らす。
『あ、あほ謙也!バレたら、どない、…する…ん…』
゙バレたら゙のあたりで白石がぐるりとこっちを向く。
…めっちゃ笑顔で。
「何が誰にバレるん?」
『ぅ…』
「なぁ謙也?何が誰にバレタラアカンノ?」
「しっ白石…片言やん…怖いで…」
ヒクつく謙也。
おもろい顔やな。
「今日放課後部室で説教な」
「はい…」
ちょっと本気で怯えてる謙也を見ると笑いが込み上げてくる。
「たまごもやで?分かっとるん?」
『ぁ…はは…』
ヒクつく私。
おもろい顔やろうな。