テニプリ

□聞くだけで恥ずかしくなっちゃうようなセリフ
3ページ/4ページ




***一氏part



「ほんでさぁそん時小春がさぁ〜」

『えー、めっちゃ可愛ぇやん!』

帰り道。

珍しく小春ちゃんを隣に連れとらんユウジと共に、自宅へと足を進める。

今日は小春ちゃん、用事があるんやって。

ほんでユウジの面倒見るんが私っちゅー話や。

『はぁ…』

ユウジは甘えん坊なんかして、常に人に触れとかな気ぃ済まへんみたいで。

いつも小春ちゃんに触ってるくせからか、私にもべたべたべたべたしてきよる。

「ん?なんや、どないしてん」

『いや、でっかいがきんちょやなぁて…んーん、やっぱえぇわ』

「なんやねん、変なやっちゃなぁ」

ユウジほどやないけどな、と心の中で付け足しとく。

「家ここやんな?」

『え?あ、おん…送ってもろておおきにな』

「おう!ほなまたな!」

さっきまでべたべたべたべたしてきとったユウジ。

なんかこうもあっさり別れの挨拶をされると、ちょっと寂しい気がする。

「…なんやねん、そんな顔すんなや」

私の頭をぐしゃぐしゃにして、ユウジは笑いかけてくれる。

「会いたくなったらいつでも言うてこい、夢の中まで抱き締めに行ったるわ」

来れるもんならな

私は今日も意地を張る。



Next 向日part→
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ