テニプリ
□聞くだけで恥ずかしくなっちゃうようなセリフ
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***一氏part
「ほんでさぁそん時小春がさぁ〜」
『えー、めっちゃ可愛ぇやん!』
帰り道。
珍しく小春ちゃんを隣に連れとらんユウジと共に、自宅へと足を進める。
今日は小春ちゃん、用事があるんやって。
ほんでユウジの面倒見るんが私っちゅー話や。
『はぁ…』
ユウジは甘えん坊なんかして、常に人に触れとかな気ぃ済まへんみたいで。
いつも小春ちゃんに触ってるくせからか、私にもべたべたべたべたしてきよる。
「ん?なんや、どないしてん」
『いや、でっかいがきんちょやなぁて…んーん、やっぱえぇわ』
「なんやねん、変なやっちゃなぁ」
ユウジほどやないけどな、と心の中で付け足しとく。
「家ここやんな?」
『え?あ、おん…送ってもろておおきにな』
「おう!ほなまたな!」
さっきまでべたべたべたべたしてきとったユウジ。
なんかこうもあっさり別れの挨拶をされると、ちょっと寂しい気がする。
「…なんやねん、そんな顔すんなや」
私の頭をぐしゃぐしゃにして、ユウジは笑いかけてくれる。
「会いたくなったらいつでも言うてこい、夢の中まで抱き締めに行ったるわ」
『来れるもんならな』
私は今日も意地を張る。
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