テニプリ

□聞くだけで恥ずかしくなっちゃうようなセリフ
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***越前part



なんだか体調が悪い。

授業中だったけれど、私は先生に保健室に行くことを告げて教室を出た。

『失礼しまーす…』

「どうしたの?」

『体調が悪くて…』

先生に体調の不具合や症状などを伝えると、体温計を手渡される。

測ってみると微熱だった。

少し横になるよう言われた私は、お言葉に甘えてベッドを借りることにした。

「先生ちょっと担任の先生に、体調不良のこと報告しに行ってきますね」

『あ、お願いします…』

先生が出て行ったのを見送り、ベッドに入る。

しばらくして、うとうとし始めた頃。

「…ねぇ」

誰かに声をかけられたような感じがして、ゆっくりと目を開ける。

すると

『!?り、リョーマくん!?』

いつもちょっかいをかけてくるリョーマくんがそこにいた。

『何かな…私体調不良なんだよね』

正直この人の相手をしている余裕はない。

いやほんとに。

「俺にうつせば?」

『やだようつさないよ』

「アンタのこと好きなんだけど」

『関係ないでしょその話は』

ふぅと息をついたリョーマくん。

珍しく引き下がったかと思えば。

「アンタの人生で最後の恋にさせてあげる」

明日世界でも滅ぶのかな?

彼が大人しく引き下がるわけないですよね。

私は布団をかぶり直した。



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