テニプリ

□聞くだけで恥ずかしくなっちゃうようなセリフ
1ページ/4ページ




***幸村part



お昼休み。

廊下をふらふらしていると、遠くから微かにピアノの音が聞こえた。

特にすることもなかった私は、迷わず音楽室に向かう。

音楽室に近付くにつれて、ピアノの音量も大きくなっていく。

音楽室につき、中を覗き込めば…

『幸村くん!』

そこにいたのは聖女のように美しい幸村くんだった。

ピアノ似合いすぎでしょ!

そんな私の存在に気付いたのか、幸村くんはピアノから指を離して微笑みかけてくれる。

「やぁ、どうしたんだい?」

『特に用事ってわけじゃないんだけど…通りすがりかな!』

私がそう答えると、幸村くんはそうかと呟く。

「こっちにおいで」

幸村くんのピアノ椅子の隣に、一つ椅子が用意される。

私は迷わずそこに腰掛けた。

『幸村くんのピアノ、綺麗だったなぁ…』

「そんなことないさ」

言って優しく微笑み、私に向き直る幸村くん。

「君の心臓は世界一優しい音楽を奏でる。トクン、トクンって…」

その耳は聴診器代わり?



Next 越前part→
 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ