テニプリ
□聞くだけで恥ずかしくなっちゃうようなセリフ
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***幸村part
お昼休み。
廊下をふらふらしていると、遠くから微かにピアノの音が聞こえた。
特にすることもなかった私は、迷わず音楽室に向かう。
音楽室に近付くにつれて、ピアノの音量も大きくなっていく。
音楽室につき、中を覗き込めば…
『幸村くん!』
そこにいたのは聖女のように美しい幸村くんだった。
ピアノ似合いすぎでしょ!
そんな私の存在に気付いたのか、幸村くんはピアノから指を離して微笑みかけてくれる。
「やぁ、どうしたんだい?」
『特に用事ってわけじゃないんだけど…通りすがりかな!』
私がそう答えると、幸村くんはそうかと呟く。
「こっちにおいで」
幸村くんのピアノ椅子の隣に、一つ椅子が用意される。
私は迷わずそこに腰掛けた。
『幸村くんのピアノ、綺麗だったなぁ…』
「そんなことないさ」
言って優しく微笑み、私に向き直る幸村くん。
「君の心臓は世界一優しい音楽を奏でる。トクン、トクンって…」
『その耳は聴診器代わり?』
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