テニプリ
□食べたい物を食べたい時に食べたいだけ食べて
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『あぁあああ!!』
とある女子生徒の雄叫びが、ここ立海大附属テニス部部室に響き渡る。
「うるせッスよ!何なんすか!?」
真っ先に反応したのは赤也。
『もうだめ…私の人生はここまで…』
「たまご先輩…!」
『ガクッ』
「たまご先ぱぁああい!!」
「だからうるせぇって」
ミニコントを始める赤也とたまごをブン太はドスッと殴り、物理的に口を閉じさせる。
たまごに至っては床に這いつくばっている状態だ。
『ぶ、ブンちゃん…』
半泣きになりながらブン太を見つめると、ブン太はため息をついた。
「お前ら揃って何なんだよぃ、休憩の時くらい大人しくしろっての」
バリッとボテチの袋を開けながら言うブン太に、先ほどから興奮状態のたまごはさらに声を上げる。
『よくもそんなこと言えるね!馬鹿野郎大嫌いだこの野郎馬鹿野郎!』
「なんか俺すんげぇ罵られてんだけど」
思わずジャッカルの方へ振り返るブン太に、ジャッカルは哀れみの目を向ける。
「まぁたまご、事情を説明するところから始めたほうがいいだろ」
『そ、そうだよねジャッカル…ボケ』
「小声で罵っても一緒だからな」
「あーもー話進まねぇっスよ!?」
見兼ねた赤也が声を荒らげる。
「たまご先輩、単刀直入に聞きますけど!どうしたんスか!」
『それが…』
未だ地面に這いつくばっているたまごは、ゆっくりと口を開き始めた。