テニプリ

□純情ボーイ
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今日はたまごが来る日だ。

「492…!493!494…」

俺は今、昼食後の腕立て伏せをしている。

汗かくし、やめとこうかとも思ったけど…

なんとなく落ち着かなくて、とりあえず腕立て伏せをしていた。

「499…500!」

500まで数えてひと息つく。

「…思ったより汗かいちまったな…シャワー浴びるか」

誰へともなく呟き、俺は風呂場へと向かった。



***



シャワーを浴びてスッキリした俺は、また自室へ向かう。

「そう言えばたまごのヤツ、何時に来るんだ…?」

今日とは言っていたが、時間は特に言ってなかったな。

迎えに行くべきなのか!?

いやでももし既に家を出ていて入れ違いになるとややこしくなるし…

部屋に戻ったらケータイ見てみっか。

連絡が入ってるかもしれねぇ。

悶々と頭を抱えながら、とりあえず自室のドアをひねる。

するとそこに居たのは悩みの張本人。

「たまご!?」

『あ、亮ちゃん。お邪魔してます〜』

当然のようにそこに居るたまごに俺は質問攻めをする。

「どうやって入ったんだ!?」

『インターホン押したら家の人が出てくれて…入浴中だから部屋で待っててって…』

「いつ!?」

『ついさっきだよ!』

「そ、そうか…」

そこまで聞いて、俺は自室に入りドアを閉める。

そしてそのまま、ベッドに腰掛けるたまごの隣に座る。

『亮ちゃんのトレーニング見に来たのに、終わっちゃったみたいだね〜』

「トレーニングっつーか、暇つぶししてただけだぜ?」

『じゃあ今からもう一汗かく?』

「まだいい」

さすがに今さっきシャワー浴びてきたところだからな。

『じゃあ…』

くいっと、シャツの裾を引っ張られる。

俺はドキッとして顔を上げた。

『私の相手、してくれる?』
 
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