GO-ON!!

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「破壊力は発目さん考案のこのソールのおかげだよ!飯田くんに身体の使い方を教わって、スタイルを変えたんだ!方向性が定まっただけでまだ付け焼き刃だし、必殺技と呼べるものでもないんだけど…」

「いいや、たぶん付け焼き刃以上の効果があるよ。こと、仮免試験はね」

「?」

オールマイトの言葉に緑谷くんは首を傾げていた。

そして相澤先生がオールマイトに呼び掛ける。

「オールマイト、危ないんであまり近寄らないように」

「いやぁ失敬。爆豪少年、すまなかった!」

オールマイトが見上げる先を見ると、こちらを見下ろしている爆豪くんが居た。

「…」

「い゙っ…」

緑谷くんは爆豪くんの様子を伺い見るような…不安そうな表情をしている。

爆豪くんが緑谷くんに向ける目は、見たこともないくらい冷酷だった。

『…、』

これには流石の私もたじろいた。

あんな目向けられたら、そりゃ誰でも竦んじゃうよ。

「気ィ付けろや、オールマイト!!」

また頭上の岩場から爆発音がする。

爆豪くんは練習に戻ったようだ。

『えっと…あ、緑谷くんの戦闘服新しくなってるね!良いじゃん!』

「う、うん!みんなも戦闘服改良したんだね!」

張り詰めた空気を解そうと緑谷くんに話し掛けると、緑谷くんは苦笑しながら私達三人を順番に見渡した。

「あ!?気付いちゃった!?お気付きぃ!?」

「ニュースタイルは何もおめーだけじゃねェぜ!俺等以外の奴等もちょこちょこ改良してる。気ィ抜いてらんねーぞ!」

「だがな!この俺のスタイルチェンジは群を抜く!度肝ぶち抜かれっぞ!見るか!?良いよ!?凄いよマジで!!」

まだ緑谷くん何も言ってないよ

右腕のポインターを構える上鳴くん。

先程の暗い雰囲気が一気に飛んで行った。

この時ほど、上鳴くんのアホっぷりに感謝したことは無い。

「そこまでだ、A組!!」

突然入り口の方から聞こえた声に、みんなで振り返る。

そこにはB組のみんなとブラドキング先生が立っていた。
 
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