GO-ON!!

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「ちょ、見てこれゆで!ほら!ほらぁあ!ヤッベ、凄くね!?」

『おおぉ、ほんとだ凄い!流石発目さんと先生のベイビー!』

必殺技の練習をし始めて四日程経った頃。

上鳴くんは早速発目さんに貰った装備を使って、狙い撃ちの練習をしている。

私は少し休憩中だ。

そんな私達の元へ切島くんがやって来た。

「おう、上鳴、たまご!さっきから爆豪の居る所から凄ェ音すんだけど、見に行かねェ?」

『いいね!行こう!』

岩場の頂からは止めどなく爆発音が聞こえてくる。

私達は爆豪くんの方へと歩き出した。

「切島は必殺技どーよ?出来そうなん?」

「おう!大体掴めてきたぜ!たまごは?」

『私は…まだまだかなぁ〜…』

相澤先生は"最低でも二つ必殺技を完成させるように"と言っていたけれど、まだ一つしか思い浮かんでいない。

その一つもまだ完成していないし…

『先が思い遣られるわ〜…』

ハァと大きく溜め息をつくと、切島くんが笑いながら背中を軽く叩いてくれた。

「んじゃ、学校終わったら久々にすっか?特訓!」

『おぉ…!寮に引っ越して来てからはやってなかったもんね!やろう!』

「あぁ、付き合うぜ!」

「なになに、学校終わってもまだやんの?お前等ちょっとは休めよ〜…」

上鳴くんが私達を見て苦い顔をする。

と、その時。

「徹甲弾!!」

爆豪くんの声と共に、ドォンと大きな音がした。

「はっはァ!出来たァ!!」

『やっぱ凄いな爆豪く…、!』

爆豪くんが破壊した岩場の一部が、岩場の下の方…オールマイトに向かって落ちて行く。

「『オールマイト!!』」

切島くんと私がオールマイトの元へ駆け出すのはほぼ同時だった。

「あ、おい、上!!」

「!」

「『(間に合わない(間に合わねェ)…っ!!)』」

その時だった。

「SMASH!!」

緑谷くんが飛んで来て、岩を蹴り崩してくれた。

「ワンフォーオール フルカウル シュートスタイル!!」

緑の電気を身に纏った緑谷くんの姿に、私は息を呑んだ。

『(凄い…!何これ…!?)』

「大丈夫でしたか、オールマイト!?」

オールマイトの元へと駆けて行く緑谷くん。

切島くん、上鳴くん、私の三人も緑谷くんの後へ続いた。

「何、緑谷!?サラッと凄ェ破壊力出したなぁ!?」

『さっきの格好良かったね!スタイル変えたんだ!?』

「おめー、パンチャーだと思ってた!」

「上鳴くん、ゆでさん、切島くん!」

こちらを見る緑谷くんに、私は手を振りながら歩み寄った。
 
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