GO-ON!!

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「じゃ、5組目!ケロケロキティとウララカキティ!GO!!」

「う…」

グッドラック…!

私は、怯えた様子のお茶子ちゃんに親指を立てて彼女等を送り出した。

梅雨ちゃんは割と平気そうなので、きっとあのペアは大丈夫だろう。

怯えるお茶子ちゃんも、平気そうな梅雨ちゃんも可愛い。

『(私の番までもう少しだ…)』

とりあえず、くじ引きの結果を纏めるとこうだ。



1組目 常闇くん&障子くん
2組目 爆豪くん&轟くん
3組目 響香ちゃん&透ちゃん
4組目 ヤオモモ&青山くん
5組目 お茶子ちゃん&梅雨ちゃん
6組目 尾白くん&峰田くん
7組目 飯田くん&口田くん
8組目 緑谷くん&私



『(トリなんだよねぇ…自分の後ろを誰も歩かないって考えたら、ちょっと怖いかも…)』

響香ちゃんと透ちゃんのコンビなんて、入ってすぐに絶叫が聞こえてきたレベルだし…。

お茶子ちゃんと梅雨ちゃんが森に入り、しばらくすると…

『…ん…?』

なんとなく焦げ臭いにおいがした。

「何、この焦げ臭いの…」

「何か燃えているのか?」

『まさか轟くん、怖くて炎ぶっぱしたとか…?意外と怖がり?

パッと思い付く炎の"個性"持ちは轟くんしか居ない。

B組の子の可能性もあるなぁ。

「いや…」

「あれは…黒煙!?」

誰かの声に釣られて森の奥の方を見ると、確かに黒い煙が立っていた。

「まさか山火事!?」

『轟くん流石にビビリ過ぎじゃ…』

「な、何っ!?」

突然聞こえたピクシーボブの悲鳴に驚き振り返る。

するとそこには、知らない男が立っていた。

…地面に伏せた、ピクシーボブの頭を踏み付けた状態で。

「『ピクシーボブ!?』」

「飼い猫ちゃんは邪魔ねェ?」

「な、なんで…?万全を期したはずじゃ…」

『ピクシーボブ!』

「待ちなさい!」

倒れたピクシーボブの元に駆け寄ろうとするも、マンダレイに手で制されてしまう。

「なんで敵が居るんだよぉ!?」

「ピクシーボブ!」

飛び出した緑谷くんがその場で足を止めた。

「ヤバイ…」

『(この不穏な雰囲気…知ってる)』

ピリッと空気が一瞬にして張り詰める。

ピクシーボブの傍らに立っているのは、カメレオンのような男と、オカマっぽい大男だ。

間違いない…

あれは、敵だ。
 
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