GO-ON!!

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「後、リカバリーガールから聞いたんだ。USJから帰って保健室で僕が寝てる時…ゆでさんと切島くんが様子を見に来てくれたって。本当にありがとう…!」

『あぁ…でも本当に見に行っただけだよ?保健室にも入らせてもらえなかったし!』

「(保健室にトゥルーフォームのオールマイトが居たからだ…!リカバリーガールに感謝しなきゃ…)」

また安堵した様子の緑谷くん。

彼は思っていることが顔に出やすいタイプみたいだ。

『………それにしても、緑谷くんの"個性"って変わってるよねぇ』

「え!?そ、そうかな…そんなことないと思う、けどっ…?」

図星なのだろうか、緑谷くんは肩をビクッと震わせる。

…何か、あるのだろうか。

でもまぁ彼が言いたくないのならあまり突っ込まないでおこう。

『…あんまり無理しないでね。"個性"使う度にあんな大怪我してるの見ると、凄く胸が痛くなるよ』

「あ…うん…ごめん…」

緑谷くんは少し間を置いてから、また表情を引き締めた。

「改めて…ゆでさんに聞きたいことがあるんだ」

私は特に返事をせず、手元の飲み物へと視線を向ける。

…あの時の切島くんと、似たような雰囲気を感じたからだ。



"去り際にアイツ、"また迎えに来る"っつってた。あれってお前のことなのか?何でアイツがお前を迎えに来る必要があるんだよ…!?"



「USJでのことなんだけど…ゆでさんは死柄木に気に入られてたっていうか…アイツの言動を見聞きしていると、なんとなくそう感じたんだ」

『…』

「"お前が欲しくなった"とか"また迎えに来る"とか。死柄木と会うのは、初めてじゃなかったの…?」

緑谷くんはこちらの様子を伺いながら、不安そうな声色で尋ねてくる。

やっぱそうだよね、気になるよね。

私が死柄木弔の所へ飛ばされてから一部始終、緑谷くんには見られていたのだから気にならないはずがない。

これに関してはガールズでお茶会をした時にも指摘された。

『実は…』

私はガールズへ話したのと同じく、"登校中に助けた人物が死柄木弔だったこと"を話した。

『…それで変に目ぇ付けられちゃったみたい。たぶん私の"個性"狙いだと思う。オールマイトを倒すついでに私の"個性"も…ってとこかな』

「そうだったんだ…」

私の話を聞いて、緑谷くんは何やら一人でブツブツと呟いている。

『またいつ敵が現れるかは分かんないけど…次こそ戦えるように、私強くなるよ!』

「ゆでさん…」

緑谷くんは真剣に私の話を聞いてくれていた。

「うん、僕も負けないくらい強くなってみせるよ…!」

『一緒に頑張ろうね!』

「うんっ!!」

私達は頷き合った。
 
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