GO-ON!!

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あの後は超絶美人なヤオモモとか、クールな常闇くんとか、めちゃくちゃ常識人そうな尾白くんとかと自己紹介をし合った。

いや〜みんな良い人そうだ!

『(高校生活、割と平和に過ごせそ「机に足を掛けるな!」…うわぁ)』

「あァ"?」

フラグ回収ってやつかな?

名前は分かんないけど…

さっき教室に入って来た、ガラの悪い男の子と飯田くんが言い合いをしている。

そんな中ガラリと扉が開き、緑色の髪の男の子が教室へ入って来た。

このタイミングで可哀想だな…

「雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないか!」

「思わねぇよ!てめーどこ中だよ端役が!」

「ボ…俺は私立聡明中学出身、飯田天哉だ」

「聡明〜!?くそエリートじゃねぇか!ブッ殺し甲斐がありそうだな!」

「ブッコロシガイ!?君、酷いな…本当にヒーロー志望か!?」

「ケッ」

二人の言い合いが落ち着いたかと思えば、教室の入口付近に立っていた緑色の男の子に二人が気付いたため、みんなの視線が一気にその子に集まる。

「うあぁああ、え、えーっと…!」

「おはよう!俺は私立聡明中学の…」

ずんずんと緑色の男の子に歩み寄る飯田くん。

「聞いてたよ!あっ…と、僕緑谷!よろしく、飯田くん」

「緑谷くん…君はあの実技試験の構造に気付いていたのだな」

「へ?」

何の話だか分かんないけど…

あの緑色の、緑谷くんって言ったっけ?

緑谷くんはとても優しそうな子だなぁ。

なんて思いながら机に頬杖を付いて、彼等を眺めていると。

「あ!そのモサモサ頭は!地味目の!」

更に緑谷くんの後ろから、茶髪ボブの可愛らしい女の子が声を掛ける。

なんだなんだ、みんな知り合いなのかな…?

「今日って、式とかガイダンスだけかな!?先生ってどんな人だろうね、緊張するよね!」

「(近い、近い!)」

緑谷くんは顔を真っ赤にしている。

うん、あの女の子も可愛い、天然っぽい。

みんなと仲良くできそうだなぁなんて考えていると…

「お友達ごっこをしたいなら他所へ行け」

突然現れた声に言葉を詰まらせる緑谷くん達。

「ここはヒーロー科だぞ」

『んん…?』

何だろう、凄く気怠げな声が廊下から聞こえる。

私の席からは見えないや。

「はい、静になるまで8秒かかりました…時間は有限。君達は合理性に欠くね」

声の主はロングの黒髪に全身真っ黒な服の男性だった。

「担任の相澤消太だ。よろしくね」

ざわつく教室内。

この人が担任の先生かぁ…!

どんな"個性"のヒーローなんだろう。

「早速だが、これ着てグラウンドに出ろ」

寝袋からジャージを取り出す相澤先生。

『(何で寝袋からジャージ?)』

色々ツッコみたいが、私は言葉を飲み込んだ。
 
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