ヒロアカ

□妄想ランジェリー
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「ていうか"ランジェリー"って言ってんのもキメぇ。普通に"下着"とかで良いじゃん」

「なんか調べてたら"ランジェリー"と"下着"ってちょっと違うっぽくてよ〜」

『え、そうなの?』

おっと、思わず反応してしまった。

いやだって知らなかったよそんなこと。

「"下着"はフツーの下着。ゆでが着けてるようなヤツ」

「「「…」」」

急に私の名前出すのヤメてよ!?

他の三人の視線を一気に浴びて、私は思わず赤面した。

このタイミングで話振るとかひどくないかな!?

「あぁ、ゆでが着けてる感じのヤツか」

「たまごが着けてる感じのヤツな」

「アレか」

"アレか"ってなぁに爆豪くん

何で見たことある風なの?

爆豪くんにも他の三人にも私の下着見せた覚え一切無いんだけど?

「あァ?たまに洗濯機ん中入れっぱなしになってんだろーが」

『あ、確かに』

…って、んん?

一瞬納得しかけたけど、男子と女子のランドリールームは別れてるはずだぞ。

なのに何で私の洗濯事情知ってんの。

…まさか。

「まぁ見に行かねェわけねぇわな!」

ヘラっと笑った上鳴くんに、私はゲンコツをかました。

おっと、手が滑った。

「いってぇ!ひでぇ!だってしゃーねぇじゃん!爆豪でさえ見に行くレベルなんだぜ!?見に行かねぇ方が不健全だって!」

『…切島くんと瀬呂くんも?』

ゆらりと彼等の方を見ると、彼等は肩をビクつかせた。

「ま、まァそれは…なんつーか…」

「やったことないとは言い切れねぇな…」

『…』

私は思わず両手で顔を覆った。

恥ずかしい、穴があったら入りたい。

「あ、女子なら誰でも良いって訳じゃねぇから!安心してくれ!」

どこに安心要素が?

「ほら、爆豪はいつもゆでのしか見ねぇじゃん?」

知らん!

しかもいつもって何だ、そんな常習犯なのか。

「…」

爆豪くんは悪びれた様子もなく、再び雑誌に目を通している。

「まぁその話は置いといて!下着と違って、ランジェリーはこんなん!」

上鳴くんがこちらにスマホの画面を見せる声が聞こえた。

私は両手を顔から外し、彼のスマホを覗き込む。

「なんつーか、フツーの下着の装飾的ver、みたいな感じぃ?」

『ふぅん…でも可愛いねコレ』

「だろ〜!?コレとかどうよ?」

『あ、可愛い!』

盛り上がる上鳴くんと私。

上鳴くんは他の三人にもスマホを見せた。

「へー、なんか確かに可愛いっちゃ可愛いかもな」

「み、見せんなよ上鳴…」

「心底どーでもいいわ!」

上から瀬呂くん、切島くん、爆豪くんと、みんな違った反応を見せてくれた。

あ、なんかちょっと面白いかも。

みんなの反応気になるな。

「…」

私と同じようなことを思ったのか、上鳴くんは静かに口角を上げた。

絶対余計なこと考えてるな…
 
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