ヒロアカ

□愛してるゲーム
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【爆豪勝己の場合】



『爆豪くん爆豪くん』

「あ?」

『"愛してるゲーム"しよう』

ふと、二人きりになったタイミングでそう言ってみる。

何だその頭悪そうなゲーム

失礼だな

とは言いつつも、爆豪くんにルールを簡単に説明した。

「くだらね…史上最高レベルでどーでも良いわ」

ボロカス言われてるけど。

『あ、もしかして勝つ自信なかったりする?そっかぁ爆豪くん照れ屋さんだもんねぇ〜、ごめんごめん!他を当たるわ!』

言いながら手をひらつかせる。

すると、思い切り肩を掴まれた。

「おいゆで」

『…』

「この俺を煽るたァ…良い度胸じゃねェか…ブチ殺してやる!!」

あれ、ひょっとして私ヤバいスイッチ押したのでは?

なんて思いながら彼と向かい合う。

『じゃ、爆豪くんからどーぞ』

「っんで俺から…」

『あ、私見本見せようか?』

「うるせェ黙ってろ!!」

何を言っても怒鳴られるので、私は大人しく黙ることにした。

「…ぃ…てる…」

『ん?』

「…ぃ、して…る…!」

『聞こえない〜、もう一回!』

私が笑うと、地面を睨み付けていた爆豪くんは顔をバッと上げた。

「っだぁああ!!調子乗んなよこのクソ■×※●△」

顔を真っ赤にして、ついに放送禁止用語を使い始めた爆豪くん。

『誤魔化してもちゃんと言わなきゃ負けだからね〜!』

「誤魔化してねェわ!!」

『もう一回。せーの!』

殺してやる!!

セリフが違う!

言い切ると同時に、BOOMという音が辺りに響き渡ったのだった。



(俺は負けてねェ!)
(はいはい)
 
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