ヒロアカ

□オトナの味のちょこれいと
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「今日のヒーロー基礎学疲れたね〜」

「授業後半で青山がさぁ〜…」

一日の授業が終わり、今は寮の共同スペースでみんな揃ってのんびり過ごしている。

「皆さん、本日実家からお菓子が届きましたの。宜しければどうぞ!」

ヤオモモの声に反応してそちらを見てみると、ヤオモモが高級感漂うお菓子の箱を持って立っていた。

それを見た私達は目を輝かせる。

『わぁあ、美味しそう!』

「これ貰っても良いの!?」

「もちろんですわ!」

笑顔で箱を差し出してくれるヤオモモの言葉に甘えて、私達はお菓子の包みを一つ手に取る。

わぁ、高級ブランドのチョコレートだ。

早速包みを開けてチョコレートを頬張ると、程良い甘さと上品な味わいで幸福感に包み込まれる。

『んんん…おいひい〜…♪』

「あ、中からアーモンド出てきた!」

「俺のは抹茶!美味ェ〜!」

女性陣だけでなく男性陣もチョコレートにはしゃいでいる。

「私のはピスタチオクリームだぁ!」

「ウチ、バニラ。たまごは?」

『ん〜、ミルクチョコかな?スタンダードで美味しい…♪』

チョコレートの中身はみんな違うようで、感想を言い合う声が聞こえてくる。

口内に広がるチョコレートの味を噛み締めていると、ヤオモモが轟くんにチョコレートの箱を見せているのが見えた。

「さ、轟さんもどうぞ」

「良いのか?」

「えぇ、お好きな物をお取りください」

轟くんは少し首を傾げた後、一番手前にあった包みを手に取った。

「俺、種類とか分からねェから…これで」

「八百万〜!俺にもちょうだい!」

「はい!只今そちらへ参りますわ…♪」

なんだかイキイキした様子のヤオモモが可愛い。

みんなにお菓子を配り歩くのが楽しいのだろう。

「あはは、ヤオモモなんかイキイキしてるね」

『最初の頃に比べればヤオモモもだいぶ柔らかい表情になったよね!可愛い…♪』

「確かに。…あ、そーいえば今日の英語の宿題なんだけど…」

響香ちゃんと私はソファで寛ぎながら雑談を続けた。
 
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