ヒロアカ

□ポッキーの日
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「え、なになに!?女子めっちゃ楽しそうじゃん!」

「女子が戯れてる…!」

「菓子パ〜?」(※"お菓子パーティー"の略)

振り返ると、1-Aの男性陣がやって来るところだった。

『今日ポッキーの日でしょ?ポッキーパーティーしてたんだけど…みんなも食べる?』

「あー!今日ポッキーの日か!そっかポッキー買ってくりゃ良かったなぁ〜…!」

砂藤くんが何やら頭を抱えており、私は首を傾げた。

「砂藤がケーキ焼いてくれたんだぜ〜!超いいにおいだろ!?」

「なんでお前が得意げなんだよ、上鳴?」

なぜかケーキを焼いてくれた砂藤くんよりも得意気な上鳴くん。

その隣で切島くんが苦笑している。

「今日はガトーショコラ焼いたんだ。みんなで食おうぜ!」

「「『やった〜!』」」

私達ガールズは、喜びの声を上げた。



***



切り分けられた砂藤くんのケーキや、私達ガールズが用意した様々な種類のポッキー、他にも男性陣がストックしていたクッキーやチョコ、スナック菓子等…

たくさんのお菓子がテーブルに寄せられていた。

「なんかもうポッキーパーティーじゃなくなっちゃったね」

『あはは、でも楽しいから良いんじゃない?』

響香ちゃんと私はポッキーを食べながら、騒ぐみんなを眺めていた。

今はみんなで、ヤオモモに色んなお菓子メーカーの知識を与えている。

「あ!そうそう、ポッキーの日と言えば!」

「"ポッキーゲーム"だよなぁ!」

「「ポッキーゲーム?」」

上鳴くんと峰田くんの言葉に首を傾げたのは、轟くんとヤオモモの二人だった。

「えぇっ、轟もポッキーゲーム知らないの!?」

「あ、あぁ…」

ポッキーの存在自体知らなかったヤオモモはともかく、轟くんも知らなかったとは。

「そっか、そもそも二人共あんまりその辺の知識は無いのかぁ」

「ボンボンコンビめ…!」

響香ちゃんと上鳴くんが何やら話している。

「ぽぽぽ、ぽっ…ポッキーゲームってアレだよね…!?」

「アレね」

ポッキーゲームを想像してか、緑谷くんは顔を真っ赤にしてあたふたしている。

梅雨ちゃんは動じていない。

そんな彼等の隣で、轟くんは必死に"ポッキーゲーム"が何であるか考えているようだ。

「ポッキーゲーム…こ、こうか?」

様々な種類ポッキーの中から大きめのポッキーを一本手に取り、構えのポーズを取る轟くん。

それはポッキー試合(ゲーム)ね

戦う訳じゃねェぞ?

梅雨ちゃんと瀬呂くんが突っ込んでいるのを見て、私は轟くんの天然っぷりに笑った。
 
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