テイルズ・イナイレ
□変態も苦労するのです
2ページ/4ページ
「プレセアちゃーん!」
笑顔で手を振るゼロス。
「はい」
プレセアが無表情で返事をするとゼロスはおもむろにプレセアに近付いた。
そして、プレセアの手首を掴む。
「ちょっと言いたいことあんだけど。こっち来てくんねぇ?」
「…何ですか?」
手を掴まれても、プレセアは全く動じない。
お構い無しに、ゼロスはプレセアの手を引く。
『…』
ふと、こっちを向いたゼロスと目が合う。
今度は私が先に目を逸らしてやろうと考えたが、ゼロスに先に逸らされる。
『っ…』
何あれ。
妙に腹立つ!
相手がゼロスだから余計に腹立つ!←
そして、ゼロスはプレセアの手を引いて、とある家の裏まで連れて行った。
…プレセア、大丈夫かな。
やましいことされてないかな。
もし、あの二人が゙実は付き合ってましたー゙とか言ってきたらどうしよう…
私…耐えれるのかな。
だって、そんなの…
そんなの…
プレセアが可哀想…!
いや、でもあのプレセアだし。
もしセクハラとかされても、斧で変態を退治できるよね!
うん、大丈夫大丈夫。
自分にそう言い聞かせ、私はその場を後にした。