Best Friends
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キーンコーンカーンコーン
無事に授業を終え、放課後になった。
たしか今日は先輩方と、初の顔合わせの日。
やるって言ったからにはやらなな。
他に興味ある部活特にあらへんし。
アメフト部ちょっと気になるけどな…!
「たまご、ばいばい!」
『おん、また明日な〜!』
仲良くなったクラスメイトに手を振る。
『よいしょっと』
私はかばんを持ち、校舎の外へと足を進めた。
いざ、テニス部へ!
***
ドンッ
『あっ…』
身体中を襲う衝撃でハッとする。
ぼーっとしながら歩いとった私は何かにぶつかったみたいや。
そんな私は盛大に吹っ飛び、傍にあったごみ箱に頭をぶつけた。
『ぃっ…痛…?』
一瞬、頭がついていかず疑問系になる。
「あぁ、すまんな」
そんな私に、ぶつかった人は手を差し出し、私もその人の手を掴もうと手を出す。
『あ…ありが…』
私は、お礼を言い切れずに固まる。
…差し出された手を、引っ込められたから。
『………?』
状況が掴めず、ぶつかった人の顔を伺い見る。
なんやこのパイナップルみたいな頭は!
髪の毛逆立ってるけどいけるんか!?
闘うんか!?
舞空術とか使えるんかな!?
私が固まっとったら、思い切り顔を逸らされた。
『(え、なんで!?手ぇ出されたから握ろうとしたらその手を引っ込められるって…しかも顔逸らされた!小学生のいじめか!?え、うそ、えっ?私この人に何かやらかしたっけ!?)』
驚きのあまり、固まったまま必死に考える。
「と、とりあえず立とか!」
『あ、す、すんません』
今度は両手で私の手を掴み、立たせてくれた。
なんや忙しい人やな。
『ありがとうございます』
ちょっと強引やったけど、私はお礼を言ってスカートについた砂を払った。
そんな私を見て、その人は心の中で叫んだという。
「(普通にパンツ見えとった…!)」