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只今、放課後。

「『あ』」

ばったり、光くんに会うてしまった。

…甘味処の前で。

『え、光くん?光くんやんな?』

「…そうっスけど」

『何でここに…』

「何でって…ここどこやと思っとるん」

『甘味処やけど…』

光くんも甘いモン食べるんやな…。

制服着とるから、学校帰りやろな。

ここの甘味処は私が通っとるとこや。

場所で言うと西池田中と四天宝寺中の間くらいにある。

まぁ、ちょっと四天宝寺寄りやけど。

ここのおばちゃんサービスえぇしおもろいから、好きやねんなー。

それにしても、光くんが甘味処へ来るなんて。

『ギャップっちゅうやっちゃな!』

「はぁ…?」

『とりあえず入ろーや!』

光くんの手を引いて、甘味処に入る。

「いらっしゃい…あ、たまごちゃんやないの〜!」

『おばちゃーん!久しぶり!』

「ん?後ろの子…、財前ちゃん?」

「…どーも」

「久しぶりやねー!あ、待っとって!いつものん出すからな」

『はーい』

光くんが適当に席に着く。

『光くんが甘味処に…何か意外やわぁ』

「おったら悪いん?」

光くんの隣に座りながら言う。

『そうとは言うてへんやん!せや、いっつも何頼んでん?』

「…ぜんざい」

え、ネタ?

うっざ

そんな話をして地味に盛り上がっとったら

「はーいお待たせぇ〜」

おばちゃんが、お盆を持ってきた。

『おーぅ!待ってましたぁ!』

「たまごさん…ひよこまんじゅうなんか食べんのん?」

私の前に置かれたひよこまんじゅうを見て、光くんが言う。

『当たり前やん、甘味処に来たらこれ食べんと!』

ガキやな

うっさい!

光くんやって、ウケ狙いのくせに!

とか思ったけど、あえて言わんとく。

うん、私って大人やわぁ。

『とりあえず、いっただっきまーす!』

その声を合図に、光くんもぜんざいを頬張った。

『光くん…』

「?」

共食いはやめとき

一発どついたる

光くんが立ち上がると、おばちゃんが止めに入ってくる。

「まーまーまーまー!あんたら、仲良ぇなぁ!ほら、財前ちゃん座り!」

「…」

無言で光くんは座る。

めっちゃ私の方睨んどるけど。
 
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