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『バイト終わったん?』

「おん!みんなは?」

『私らは、ただ遊んでただけというか…』

「こんなとこでたまってたんやぁ」

『あはは』

図星なので、私は笑うことしかできない。

すると千夏さんは、忍足くんと光くんと私を順番に眺めて口を開いた。

「それにしても、三人とも仲良しやねー」

「「え?」」

『そう?』

「おん、うらやましいわぁ」

『ほんなら、千夏さんも食べようや、ボテチ!』

「えぇの?」

『おん!』

「おおきに!」

そう言ってニコっと笑う千夏さん。

女の私から見ても、可愛ぇと思う。

ふと、忍足くんの方を見ると、またボーッとしとった。

部活で疲れとるんかな。

「あ、せや…」

千夏さんがスカートのポケットに手を突っ込みながら言う。

「「『?』」」

「じゃーん!遊園地のチケット!」

『おぉ!』

「何でまた…?」

「さっきお客さんに貰ったんよ、4枚!よかったら一緒に行かへん?財前くんも!」

遊園地のチケットに書かれた日付を指差しながら、千夏さんは笑顔を見せる。

4日後か、特に何もないわ。

「…いや、俺は『行く行く行く!!』ちょ…」

「この日ぃ予定ある人ー?」

千夏さんの言葉に、みんなは無言。

「たまごちゃんはこの日ぃ予定入ってないん?」

『ぅ…ぉ、おん!たまたま!たまたま、あらへんわ!』

素直に暇人って言えばえぇのに

『失礼やな!光くんって何でこんな毒舌なん!』

いろいろあったけども。

「ほな4日後、このコンビニの前集合な!」

「『おー!』」

「何時集合なんスか?」

朝6j9時とか!」』

「(この人絶対あほやろ、6時って言いかけたで)」

えー9時からかぁ。

6時からがよかったなぁ。

早い時間の方がいっぱい遊べるやん。

「ほな、10時に決定やね!」

「あれ!?1時間ズレとる!千夏さん何か不都合なん!?」

何となく!

「『(天然すぎる)』」

「ほな、とりあえずまた4日後!」

「『おー!』」

「…」

千夏さんのその言葉を合図に、私たちは解散した。



(あ、開園10時からやったんや)
 
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