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「たまご〜」
『ん〜?』
只今、午後6時30分。
めっちゃお腹空く時間帯や。
「おでんの具、買ってきて!」
お母さんの言葉に驚く。
『こんな暑い日ぃにおでん食べんの!?』
部屋から顔だけ出して、お母さんに言う。
そう、今は真夏。
「そうや?今ダシ作ってんねん、コンビニでえぇから買ってきてや」
『え〜!もうすぐ、オロチ○を倒すとこやのに!もうちょいでチャクラ貯溜まんねん、待って!』
私はゲームのコントローラーを握る。
「ここに金おいとくから、はよ!」
『もうちょい待っ「はよ行って」はい』
私はゲームをやめて、貰ったお金をさいふに突っ込む。
「はよ帰ってきてな?あ、すじ肉は絶対やからな!」
『んー』
適当に返事をしながら、外に出る。
夜やのに、外は明るかった。
私は自転車に跨がる。
『あっつ…』
そう言いながらも、私は自転車を走らせた。