テイルズ・イナイレ

□一週間前の出来事
2ページ/2ページ




゙別れたいの、ごめんね゙

大きな涙声で意表をつかれ、一斉に会話を止め固まる観衆と俺。

「えっ…ちょっと落ち着こう、ワイン頼む?

俺は明らかに動転して訳ワカンナイ事を言い出す。

『ごめんね!ほんとにごめん!』

最後の大声をあげて、店から走り出すたまご。

硬直してる俺と目線をキョロキョロさせる観衆。

「…」

「…」

「「「…」」」

混乱と恥ずかしさで暫し現実逃避をしている俺にスープを持って現れるウェイター。

゙帰るなら今ですよ゙という顔でコッチを見るウェイターの気遣いが余計に恥ずかしくて

「おいしそうだ」

とグルメ気取りのコメントを発し、スープを受取ってしまった。

ここまで死にたいと思ったのは初めてだ。

沈黙の中で゙何か?゙みたいな顔をしてコースを食べ続ける俺。

そんなこんなでメインの肉を食べてるそんな時だった!

不意に振り返るとたまごがそこに立っていた。

色んな意味で、とにかく嬉しくて怒るどころか俺は自然と笑顔になる。

「心配したぜ、どうしたんだよ?」

テラ優しい俺、安堵感のオーラ出しすぎの店内。

『…』



ダッ



そして無言のまま椅子に忘れた携帯を握り締め、再びダッシュのたまご。

再び緊張感マックスハートの店内、そして近づくウェイター。

「デザートは…どうしますか?」

小声だ。

THE☆小声だ。

そりゃそうだ、デザートには事前にバースデーケーキを頼んでおいたんだから…。

いくら恥ずかしくてもコレは食えない。

「なしの方向で」

また訳のワカラナイ言葉を発し、俺は席を立った。

フラれた事より視線が痛い。

合計20,000円にしてくれた店には感謝の言葉もないが、その優しさがまた痛い。

そんなこんなで一週間経ちましたが俺は元気です。



一週間前の出来事
(スープうまかったなぁ)



***
あとがき

某サイト掲示板のネタ。
何か問題があれば削除いたします。
 
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ