テイルズ・イナイレ
□変態も苦労するのです
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「コレットちゃーん!」
笑顔で手を振るゼロス。
「はい!」
それに笑顔で答えるコレット。
コレットが返事をするとゼロスはおもむろにコレットに近付いた。
「ちょっと耳貸して、耳!」
「…?」
不思議そうに首を傾げるコレット。
お構い無しに、ゼロスはコレットに何かを伝える。
「ごにょごにょ…」
内緒話なんて、人のいないとこですればいいのに。
「…ってことだから、よろしく!」
そう言ってウインクしてみせるゼロス。
ゼロスがコレットから離れるとコレットはクスっと笑った。
と同時に、コレットがこっちを見る。
コレットの方を見ていた私は、目が合ってしまうことになる。
軽く手を振ってみるとコレットは笑顔で振り返してくれた。
そして、コレットは満面の笑みでゼロスに言った。
「わかったよ!」
可愛い…じゃなくて。
何の話してたのかはわかんないけど、なんかモヤモヤする。
なんとなくゼロスを見ると、目が合った。
一言、何か言ってやろうと考えた瞬間
ふいっ
『え…?』
目を逸らされた。
そして、ゼロスはどこかへ歩き出す。
『(何だったのかな…?)』