ヒロアカ

□私のパンツがありません!
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集まってもらって本当に申し訳無いんだけど…

『(自分で探そう…)』

うん…それが正解だと思う。

だってこの人達、絶対まともに探す気ないもん。

『あ、そう言えば自分の部屋の中ちゃんと探してなかったかも!ちょっと部屋戻っ…』

「「「待て」」」

今度は私が制されてしまった…。

「たまご…逃げるとは関心しねぇな」

『逃げたくもなるっての!』

まさか荼毘に溜め息をつかれる日が来るとは。

「逃げないでくださいたまごちゃん…私達はたまごちゃんの役に立ちたいだけなんです」

「そうだ!ちげぇ!」

『え…』

"役に立ちたいだけ"、そう言われて私は顔を上げる。

みんなは温かい目で私を見つめていた。

『みんな…』

変態だけど、彼等の優しさと温かさを感じて私はじぃんと自分の胸が熱くなる。

弔くんが私の肩にポン、と手を置いた。

「安心しろ、必ず…俺達が見つけ出してやる」

『弔くん…』

そしてそのまま頬を撫でられる。

心地良いけれど、なんだかくすぐったい。

「俺達は…」

『うん…』

なんだかんだでやる時はやってくれる人達だ。

あぁ、やっぱりみんな大好…



「パンツを見つけて、お前の役に立ちたいだけだ」



『…』

…バカっぽい…。

普段気だるげな弔くんがキリッとした表情で言うもんだから、余計にバカっぽい。

「だから色を言え、何色なんだ?」

結局それか!

そんなにパンツの色って気になるもんなの?

特にトガちゃんとか同性なのに気になるの?

『だ、だから…』

「色は?」

『それは…』

「特徴も言ってくれないと分からねェ」

『言わなくてもっ…』

「…たまごちゃん♪」

トガちゃんが飛び切りの笑顔でトドメをさしにきた。
 
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