短い道
□姫争奪戦
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昔々あるところに、白雪と呼ばれるたいそう美しい娘がおりました。
母にかわいがられ、国民に愛され、白雪は優しい心を持ち、すくすくと成長していきました。
「白雪」
『なんでしょうか、お母様』
ある日、母に呼ばれた白雪は森へ行くことになりました。
「ここで行かせることによって何かが起こる確率は100%なんだが……すまないが、行ってくれるか?」
『わかりました、乾先p「白雪」…お母様!』
あやうくセリフを間違えるところだった白雪だったが、母に見送られながら森へと出発した。