妖怪の道
□丑の刻前に -記憶-
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「これは、約束だよ?」
『うん、ふたりだけのやくそくね♪』
「友達が増えて、嬉しいよ!また会いたいな」
『……ムリだよ』
「なんで?」
『いちにんまえ になるまでひととあっちゃいけないの』
「そうなんだ……でも、僕と会っちゃったよ?」
『ふたりのひみつ だからだいじょうぶ!……でも、つぎにあうのはいつかわかんない;』
「……僕は、君を忘れないよ」
『え?』
「ずっと待ってる」
『…ありがとう//』
「だから、会いに来てね。これも約束」
『うん。わたしと とのやくそく!』
《おかえり………今日は随分機嫌がいいな。良いことでもあったか?》
『えへへ、ないしょなの!//』
《……ほんとに嬉しそうだな(微笑》
『(またってやくそくしちゃった♪)』
少女は知らない…
数日後に悲劇が待っていようとは――この想いも、消えてしまうとは―――――