休憩所

□跡部さま初の潮干狩りっ!!
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「遅くまでご苦労だったな。
いつもすまない」

『いえ、私の仕事ですし榊先生が気にすることではありません』

「…そうだ、これを跡部に渡しておいてくれないか。
六角の佐伯からの手紙だ」

『わかりました。
失礼します』

「うむ、いってよし!」










『すみません、遅くなりました!』


ちょうど部活が休憩に入った頃、真白が走ってやってきたのが見えた。

そんなに急がなくてもいいのにな;


「アーン、事前に連絡寄越しただろうが?
気にすんな」

「監督の手伝いやったんやろ?
おつかれさん(ニコッ」


あたりまえだが、全く怒った様子のないうちらに安心したのかホッとしている真白。


『はい(微笑』

『真白っち、おつかれー♪!』


そんな真白に後ろから勢いよく飛びついたのは奈々だった。


『ん…?
(クンクン)……真白っちから海の匂いがする…?』

『お前は犬かっ!!』


いきなり人の匂いを嗅ぐなっ!!

しかし真白は心当たりがあるのか、思い出したように鞄から紙を取り出した。

……手紙か…?





…………っていうか、


『『「「「「磯臭っ?!」」」」』』


何でだっ?!

手紙なのにめっちゃ潮の匂いがするっ!!

うち、奈々、亮、侑士のいつものメンバーのみならず、若やがっくんまでもが思わずツッコミにまわった。


『……迷惑なほどにどこから送られてきたものか一発でわかることが不愉快極まりないわ…;』

「この手紙――――っ?!
六角からだ(カッ」

『知ってるわよっ!!(ゴスッ』


おお、ついに翼までツッコミにまわったっ!!

本の角が落とされて景吾がかなり痛がってるけどうちのこの感動にはおよばない。

うちが幸せに浸っていると、手紙を読み終えた景吾は再びカッと目を見開いて手紙を凝視していた。


「跡部?」

「ふ……俺様としたことが、こんなにもビッグなイベントを見逃していたなんてな…」


なんだなんだと景吾に視線が集まる中、景吾は高らかに宣言した。


「野郎共、潮干狩りに行くぞっ!!」

『どうしてそうなったっ?!』

「なぜ潮干狩りにいくのかだ?
ふ…そこに海があるからさ」

『ここにはないよ?』

『暑さで頭がおかしくなったのかしら?
私たちにもわかるように日本語でお願いできる?(黒笑』

「…六角からの招待状だ……;」


お、もとに戻った。

整理すると、六角から潮干狩りを一緒にしないかという誘いがきたらしい。

景吾はいうまでもなく、がっくんやジローも行く気満々だ。

うちらも六角のみんなと会ってみたかったし、ちょうど練習がない明日、跡部の家のヘリを使って朝から向かうことになった。

楽しみだなぁ♪


 
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