ワガママお嬢の生意気執事
□お嬢の登校
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ここは、お嬢様やお坊ちゃんばかり通う超ゴージャス学園・・・
と、言う訳では無く
ごくごく一般的な高校“加古北川”(かこきたがわ)高校
一般市民の通う、ごく一般市民的な高校
そんな学校に通うのが、我らのおバk、げふん、お上品(w)なお嬢様
『・・・車とか、いらん!』
キ「一応お嬢なんだから話し方に注意しろよ」
藍伊 陽菜は通っている
『普通に歩いて行けるし
それに、バス通学とか電車通学とか・・・朝には出会いがたくさんあるのに、車ん中じゃ、出会うのはただの若白髪のがみがみ野郎だけ・・・』
キ「黙れ、クソチビ」
『あー!彼氏!私も彼氏が欲しい―――!
出来れば、テライケメン希望!!!』
キ「おまえみたいなのを彼女にする物好きなんていねーよw」
『はぁ?!いるし!絶対いるし!』
キ「じゃあ今までに彼氏できたことはー?」
『・・・キルアなんて嫌い!もう大っ嫌い!
死ね!若白髪ぁあぁあぁああ!!!』
キ「あーはいはい
うざいから黙れ」
『き、キルアはどうなのよ?!
彼女出来た事あんの?!』
キ「はあ?んーとなぁ・・・」
そう言うと、指を折り始めた
・・・5、10・・・そして、折り返し・・・
13、18・・・
『もういい!もういいよ!あんたなんて土にかえって地球の肥料になっちまえ!』
キ「彼氏いない歴=年齢のてめぇの方がよっぽど地球の肥料になればいいと思う」
『・・・う、うるさい!
ぜーっったい!私、すっごく優しい人とらんでぶーするんだからあぁあぁあぁ!!!』
そう言うと、ちょうど学校についたところ
陽菜は少し涙目になりながら、ドアを勢いよく開け駆け出して行った
1人、車内に残されたキルア
キルアはふぅ、と息を吐くと開いたままのドアの方に目をやった
キ「・・・ばーか」
走り去っていく陽菜の背中にそう呟いて
前髪をかきあげ、もう一度溜息
そして、執事も行くのです
色んな気持を抱えながらも、お嬢のもとへと
お嬢の登校
(あ、レンはっけーーーん!)
恋(え、あんた誰だっけ?)
(まさかの記憶喪失?!お医者様を呼ばなくては!)
恋(く・・・陽菜、今まで、あり、がと(バタッ))
(レン――――!!!!!)
キ「・・・うん。あいつは正真正銘の大バカだ」
朝から寸劇を繰り広げる(しかも校庭のど真ん中w)2バカは、今日も元気なようです。
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