SHORT

□恋は盲目なんて言うけれど
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 黒子SIDE





「明日モデル仲間がうちの練習、見に来てもいいスか?」





始まりはこの黄瀬くんの言葉だった


ある日の練習が終わって片付けをしてると、突拍子もないことを言い始めた黄瀬くん

片付けしてた全員が目を点にした





「なんで見に来るんですか?」

「その子も同じ事務所の同い年の女の子でよく話すんスけど、なんせ売れっ子なもんで部活入ってないんスよ。そんでうちの部活のこと話してたら行ってみたいって言ってるんス。んでちょうど明日暇らしいんでどうかなって。……赤司っち、どうスかね?」

「………練習の邪魔にならないんならいい」

「!!ホントッスか??!ならちょっと連絡してくるッス!!!」





赤司くんがそう言えば、エサをもらった犬みたいに目を輝かせた黄瀬くん

緑間くんとかほかの皆はあんまりいい顔はしてないみたいだ

たしかにミーハーなら嫌だけど、そんな子を黄瀬くんが連れてくる筈はないと思うし

電話の相手が出たみたいで、黄瀬くんは余計に笑顔になった





「……!あ、なまえっちスか?!」


「なまえ???!」

「うおっ、なんだよさつき、いきなり大声出しやがって……」





舞台で今日のデータをまとめてた桃井さんが大声を出した

周りの1軍以外のメンバーも目を見開いてたり、ざわついたりしてる

?なんでだろう





「今きーちゃん、なまえって言ったよね?!」

「?あぁ、言っていたのだよ」

「きーちゃんと同じ事務所の同い年の女の子って、あのなまえちゃんしかいない筈だよ!!」

「じゃああのなまえちんが来るの〜?」

「知り合いか?」

「俺の好きなケーキのCMに出てて、可愛いなぁって」

「そうそう!この前出てたよね!あと最近だったらシャンプーと薬のCMにも出てたかな」

「…あぁ、あの綺麗な黒髪の人ですね」





シャンプーのCMで思い出した

白いワンピースを着て、正反対なくらい艶やかな黒髪

それがとても印象的だった


たしかに最近よくテレビで見るし、この前もクイズ番組にゲストで出てたと思う

当たり前だけどテレビ越しでしか見たことないあの人に逢えるなんてちょっと夢みたいだ





「……知らねー」

「えぇ?!大ちゃん知らないの?!」

「俺でも知っているぞ」

「この前クイズ番組にも出ていただろう」

「テレビなんてAVいが「青峰くん、黙ってください」…とりあえず知らねーんだよ」

「もったいないなぁ、なまえちゃんを知らないなんて!」


「赤司っち!明日学校が終わり次第来るそうッス!!」

「きーちゃん!私なまえちゃんに話しかけてもいいかな…?!」

「あ、聞いてたんスね。なまえっちは優しいから反対に話しかけてほしいと思うッスよ!」

「!うん!」





なんだか楽しみになってきた









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