SHORT

□こんな未来も良かった
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「久しぶり、だね」


「はい」


「カカシは今上忍なんだよね?」


「もちろんです。……なまえさん、何でアナタがここにいるんですか?…死んだハズじゃ、」


「…私にもよく分かんないってばね。ただ気が付いたらベッドの上で、側にミナトとミナトの跡を継いだ5代目…今の火影さんがいた
火影さんが『お主たちは死んだことになっておる。疲れただろう?もうお主たちは休むが良い。お主たちは里のためにようやってくれた』って言うから、私たちは普通に暮らすことにしたの」


「!じゃあ先生は!!」


「生きてるってばね。今頃きっと家で寝てるよ」


「……良かったッ!!」


「カカシ……」


「俺はあの日泣きました。もう涙は枯れただろって思うまで泣きました。……けどッ、生きててくれて本当に良かったです…!!!」


「ありがとう、カカシ」




目の前で私なんかのために泣いてくれるカカシに、私まで涙が出そうになった




「カカシ、私1つ聞きたいことがあるんだ」


「?なんですか?」


「…あの金髪の子、名前なんていうの?」


「うずまきナルトです。……まさか、」



カカシは私の考えてるコトが分かったのか、見えている方の目をこれでもかっていうぐらい見開いた


…うん、きっとそのまさかだよ



「話し方がなまえさんに似てると思えば…」


「気づかなかったカカシはバカってばね」




私はミナトとも似てると思うんだけどな




「…ナルトと話したくないんですか?」


「…そりゃ話したい、かな。でも何年も放ったらかしだったお母さん…いやお母さんって呼んじゃダメか。そんなんに会っても嬉しくないでしょ?」


「!ナルトは…!!」


「ただ私が怖いだけだよ、きっと。…だから今度できれば話すから」


「…分かりました」


「じゃあそろそろ戻ろっか!皆が心配しちゃうってばね!」



「そうですね」




久しぶりのカカシは、姿は変わっても、全く変わってなかった





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