SHORT

□こんな未来も良かった
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「ありがとうございました!」




私は近くの甘味屋で働かせてもらってる


有名人のミナトは働けないから私が代わりに働いてる


…まぁミナトがお金持ちだから働く必要なんてないんだけど、いつまでもミナトのお金に頼ってばかりだとダメだからね




「ぁ、なまえさんだ!」


「ホントだ!!」


「いのちゃんにチョウジくんにシカマルくん!今日は任務お休みなの?」




この子たちはうちの常連さん


アカデミーから遠いはずのうちは、なぜかアカデミーからの客が多い


…うん、謎だ




「はい、だから久しぶりに来たんスよ」


「せっかくのお休みにありがとうね!注文はいつものでいいかな?」


「「はい!/…うす」」




常連さんはだいたい頼むメニューが決まってる


ちなみに、いのちゃんは餡蜜でシカマルくんは善哉。チョウジくんは羊羹とみたらし団子5本だ




「そうだ!ヒナタとテンテンたちも後で来るって言ってましたよ!」


「じゃあ一緒にキバくんとかリーくんも来るね、きっと」


「たぶん来ると思うよ!」


「ありがとう、楽しみに待ってる」




その後、私が奥の厨房にメニューを言いに行けば、もうカウンターには言おうとしたメニューが置いてあった




「店長、これ……」


「あの坊主たちが見えたんで用意してたんだよ!どうせいつものだろ?」


「っありがとうございます!
…ぁ!あと、キバくんたちも来るそうです!」


「今日は大繁盛だな、こりゃ!じゃあ旨いの用意しといてやんねぇとなぁ!」


「はい!」




店長はホントに優しいなぁ…



私は店長が用意してくれた甘味をさっき歩いた通路を通って持って行く


席に行けば、驚いた顔をしているいのちゃん達と、とっても笑顔のテンテンちゃん達がいた




「おまたせ!ヒナタちゃん達も来てくれてありがとうね!」


「お久しぶりです、なまえさん!!」


「久しぶり!皆元気そうで何よりだよ!」


「なまえさんも相変わらずお美しいです!」


「いつもながらお世辞ありがと、リーくん」


「お世辞なんかじゃ!!」


「ぁ、皆いつものでいいよね?」


「「はい!」」


「ならすぐ持ってくるよ、ちょっと待っててね?」




さっき言ってた常連さんたち


男女とっても仲が良くて感心しちゃう



私は店長が用意してくれてた甘味を持って行く


お盆いっぱいに乗っている甘味を見ていると、つい顔が綻んだ




「?あれ早いですね?」


「店長が用意してくれててね、早く持ってこれたんだ」


「あのオヤジが?」


「ワン ワンッ!」


「おぉ、赤丸も食いたいか!」


「食べさせちゃ、ダメ、だよっ…!」




皆が嬉しそうに甘味を口に運ぶ


見ているこっちまで笑顔になりそうな笑顔だ




「…そういえばサクラまだかしら」


「サクラ?」


「はい!私のライb…友達です!この店の事話したら、来るって言ってたんですけど…」


「また常連さんが増えてくれるかな?」


「きっとなりますよ!」



ガラガラッ



『ここ、かしら……』


『きっとそーでしょ』


『何で俺が…』



「ぁ、着たみたいだぜ!」




私はお盆を脇で挟みながら入り口へと走る




「いらっしゃいま、せ……………」


「なまえさん、…?」




そこにいたのは綺麗なピンクの髪の可愛い女の子に、黒髪の大人しそうな男の子


…あと銀髪で顔の半分をマスクを隠した男の人


私は知ってる


その男の人を知ってる


名前は……




「カカ、シ……?」


「なっ、なんでなまえさんが………!!!?」


「カカシ先生、知り合いかってばよ?」


「!」




次に入ってきたのは金髪の元気そうな男の子



雰囲気とか、容姿とかは全く違う


…なのにどこかミナトと似てた




「…もし良かったら奥で話せませんか?」


「…店長に聞いてみるよ」




私はほかの友達にサクラちゃんたちを任せて、店長がいる厨房に向かう


店長に少し休憩が欲しいと言えば、私たちの雰囲気で分かってくれたのか、奥で休むよう言ってくれた




「…じゃあ行こっか」


「はい」




私は奥の和室へ向かった




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