SHORT

□accident!
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先輩たちに全てを話した後、私はデメキンみたいに腫れた目を冷やすついでにお風呂に入ることにした

浴場に入ってからの第一声がこれ




「…広すぎでしょーが」




うちのお風呂の何十倍あるだろう

てか下手したらうちの家より広いんじゃない?


見渡す限りお風呂お風呂お風呂で、サウナやヒノキ風呂、中には五右衛門風呂なんてものもあるみたいだ

そんな中、私はふとあるお風呂が目に留まった

ドラム缶みたいな小さな真っ白な浴槽に、綺麗な半透明なビビッドピンクのお湯が入ってる

大きな浴場でなぜでかそれが目に留まった

迷わずそのお湯に浸かった

お湯からは薔薇みたいないい香りがして、揺れていた心が落ち着いたような気がした


お湯から上がれば、冷水で冷やしたタオルと熱湯で温めたタオルを交互で腫れた目に当てた

それから、これまたいい香りがする石鹸で頭や身体を洗って浴場から出た


化粧台みたいなところにドライヤーとかも置いてあったけど、私は自然乾燥派だから頭にタオルを被せて風呂場から出た




「食堂でコーヒー牛乳でも飲もうかな…」


「飲みすぎたら腹こわすで?」


「せっ、先輩!!」




あぁ、ビックリした…!

いきなり後ろに立つなんて反則だ!




「あ、髪乾かしてないやん!」

「私自然乾燥派なんだよね」

「風邪引くって!ほら、乾かしたるから部屋おいで!」

「ぇ、」




…まだ先輩たちいるのかな

それだったら正直気まずいかもな




「…あぁ、安心しぃ。俺以外いま誰もおらん」

「!ありがとう」




先輩は私の考えていたコトが分かったのか、微笑みながら頭を撫でてくれた

先輩はホントに優しい




「そんでどうする?」

「いや私h
「どうする?」
なんかすみません!!」




まさかの否定は許されないタイプ?

明らかに黒い笑みを浮かべている先輩

さっきまでの優しい微笑みはどこへ行ったし!




「…じゃあお願いします」

「そない?ほな行こか」




強制的だったよね、いま?!

数秒前、優しいと思った私を殴りたい!!




「どしたん?」

「いや、なんでもないッ!」




コーヒー牛乳、飲みたかったな




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