SHORT

□雪振るあの日
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「わぁ!雪だぁ!」




ある日のお日さま園

子供たちが起きだした

食堂に皆で向かっていると、急に愛が窓の先を指差し、大声を出した


愛の声に、皆は一斉に窓の外を見る

そこは一面真っ白な世界


一瞬で子供たちは目を奪われた

しかし次の瞬間叫びだし、庭に走り出した




「スゴいよ!!私、初めて見たんだ!!」

「私もよ、なまえ!」




追いかけっこをしたり、雪の投げ合いをしていると瞳子が呆れたような顔をして現れた




「いつまでも来ないと思えば…」

「瞳子姉さん!雪ってオモシロいよ!」




呆れる瞳子を余所に、リュウジは手で雪を掴み、瞳子に差し出す




「ありがとう、リュウジ。…でも手が赤くなってしまっているわ。皆、先に朝ご飯を食べてちょうだい!その間に手袋とか用意しておいてあげるから」

「「はぁい!」」




瞳子の言葉に、子供たちは一斉に食堂に駆け出す

一斉に去っていった子供たちの背中を瞳子は呆れているが少し楽しそうに見送った後、足早に衣服室に向かった






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「雪、溶けてないよな…?!」

「そんな簡単に溶けるかバカが…」




スゴいスピードで朝ご飯を食べ終えた子供たちは、早歩きを超え、もう走って庭に向かっていた

何やら競走してるように見えない気はしないが…

まぁとにかく走っているのである


庭に着くと、皆一斉に真っ白な世界の中に飛び込んだ




「俺1番乗り!」

「1番は私よ!!」

「いやどっちでもいいじゃん」

「「良くない!!」」

「ひっ、」




何やら揉め始めた夏彦と杏

それを見た茂人が止めに入るが、2人の怖すぎる顔に小さく悲鳴をあげる

そこに全員分の上着などを持った瞳子が現れた

そして雪塗れの子供たちに、ため息をつく




「それじゃあ用意した意味がないじゃない。ほら、早く着なさい!」

「「はぁい!!」」




本日2回目の大声がお日さま園に響いた





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