SHORT
□あれから1年
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「え?明日?」
これはランクが決まって数週間後のお話
ある日の金曜日、みょうじは困っていた
ものスゴく困っていた
理由はかつ簡潔的である
みょうじのチーム、ジェネシスはメンバーがまだいない
なのでいつもほかのチームに入れてもらい、一緒に練習する
いつもは曜日制なのだが、土曜日だけは希望制なのだ(日曜日は自主トレである)
偶然だったのかは知らないが、毎回、希望してくるチームは1チームだった
しかし今週は違った
何故か4チームがいっぺんに希望してきたのだ
ガイア、プロミネンス、ダイアモンドダスト、ジェミニストームである
ちなみに、イプシロンも希望しようとデザームがみょうじの所に来たのだがみょうじが忙しいと聞き、身を引いてくれたのだ
そして今ジェミニストームキャプテン、レーゼがみょうじの目の前にいた
「うん!」
「明日、か……」
明らかに困ったような顔をするみょうじに、レーゼも困ったような表情をする
「ダメ、かな…?」
「いっいやいいよ!!」
「ホント?!ありがとう!!ならまた後でね!」
そう言い、笑顔でみょうじの自室を出て行ったレーゼ
その後ろ姿を見ながら、みょうじは静かにため息をつく
「相変わらず、レーゼのあの泣きそうな顔に弱すぎでしょ、私……」
みょうじは腰掛けていたイスから立ち上がり、ベッドの中に潜り込む
「明日どうしようかな…」
みょうじは頑張って考えようとするのだが、やがて睡魔に負け、瞼を静かに下ろした