Lei lo vuole!

□18章目
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「涙さん!!」

「え?」




今日も立海のマネだった


やっぱり王者立海、ハンパないね

球がたまに光って見えるのはきっと気のせいだと思いたいよ


それで、私がドリンクを渡してると、幸村先輩が話しかけてきた

……いきなり振り向いて美形がいたら皆驚いちゃうよね




「どうしたんですか、幸村先輩?」

「前に言ってたラリーしたいんだけど今いいかな……?」

「…私なんかとしたら腕が鈍るどころかレベルががくって下がりますよ?」

「ははっ、涙さんは謙遜しすぎなんだよ」

「いやいや事実ですから」

「たしか四天宝寺の財前くん?とはしてあげたんだっけ?」

「いや、あれは、」

「前に約束してくれたよね?財前くんとはできて俺とはできないって言うの?」

「え、あの」

「やってくれるよね、涙さん?」

「はいもちろんです!!!」




怖ェェェエエ!!!!!!!!

後ろに真っ黒いのが見えるよ?!

真っ黒なんてレベルじゃない、どれだけ白たしても変わりないぐらいどす黒い


顔は天使なのにオーラはドラ〇エのラスボス以上だ




「ん?」

「何でもないです!!じゃあちょっとラケット持ってきますんで!」

「ここにあるよ?」

「何で私のラケット??!」




幸村先輩が指差す所にはたしかに私のラケットがあった

部屋に入ってさっき持ってきたらしい

……いや言えないけど、お前は何してんだ??!




「じゃあすぐできるね」

「すぐ準備させていただきます、ハイ」




ホントに、なんで私がこんなコトなってるんだろ


私は上のジャージを脱ぎ、Tシャツ姿になる




「涙も大変じゃのう」

「あ、雅治先輩とブン太先輩と赤也くんじゃないですか」

「幸村くん絶賛とか、俺もやってみたいぜぃ」

「いや絶賛してないです」

「でもなんか涙なら部長に勝てる気がする」

「勝てませんからね?てか目が見えなくなるとかムリです」

「…にしてもお前さん細すぎじゃ」

「うひゃっ!!!//」

「ちょっ、先輩何してるんスか??!//」

「これぐらいで顔赤くするなんて赤也も青いのぅ」




はい、ただいまの状況

雅治先輩が後ろからいきなり抱きしめてきて、そのまま先輩の手が私の腰回りに絡みついてる

それから私の首もとに顔をうずめて……

………説明するのも恥ずかしくなってきた




「先輩、離してくださいよ!//」

「いやナリ」

「仁王まだ死にたくなかったら離そうか?」

「i……………すまん、まだまーくんは生きたいぜよ」




目の前には幸村先輩がいた

心なしか怒ってるように見えるんだけど?!




「赤也とブン太もさ、何で止めないわけ?君たちも死刑待ち?」

「すみませんでした部長!!」
「俺はまだ死にたくねーよぃ!!」

「試合は見ててもいいけど、…分かってるよね?」

「はい/ぜよ/ッス!!!!!」




わぁ、スゴいチームワークだ




「じゃあ始めようか、涙さん?」

「お手柔らかにお願いします」

「ははっ、」




あはは、先輩たちが死ぬより前に私が死んじゃいそうです、切実に!!








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