Lei lo vuole!
□11章目
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「皆さん!休憩ですよ!」
私がコートに行けば、驚いた顔をする立海の皆さん
…もしかして姫華ちゃんじゃないからショックだったのかな?
それなら私が悪くないのだけは分かって欲しい
「ドリンクです、どうぞ!」
「あっ、ありがとな涙ッ…、!」
「?」
赤也が顔を赤くしながら差し出したドリンクを受け取る
顔が赤いって……熱中症??!
「大丈夫ですか、赤也?!」
「は…、俺は大丈夫だけど…」
「顔が赤いです!熱中症じゃないんですか?!」
「!これはっ…!//…あぁ、クソッ!!//」
「あっ」
顔を赤くさせながらあっちに走っていった赤也
…やっぱりしんどかったのかな
「まだまだ赤也もガキじゃの」
「ぇ?」
「鈍感すぎる涙もどーなんだよ」
「鈍感、ですか…?」
「すまん、涙にはまだ早かったかのぅ」
雅治先輩が私の頭を軽く叩きながらベンチに置いてあるタオルを取りに行った
ブン太先輩も《うん、うん》と頷いたあと、私からドリンクを受け取り雅治先輩を追いかけていった
…鈍感て何?
「涙さん、ドリンクもらえるかな?」
「!ぁ、すみません!!」
私の後ろにはいつのまにか幸村先輩がいた
慌ててドリンクを手渡す
「いいよ。…今日は愛沢さんじゃないんだね?」
「姫華ちゃんですか?昨日も私が来る予定だったんですけど、昨日は変わってもらいまして。でも今日はなんか来なくて…、だから私が来さしていただきました」
「あぁ!ありがとうね」
「マネージャーですからね、当たり前ですよ!」
「…うん」
「あっ!!もう休憩の時間が終わっちゃいますね…!じゃあまた!」
「ぁ…、涙さん!!」
私が四天宝寺のコートに戻ろうと駆け出そうとした瞬間、大きな声で名前を呼ばれて思わず肩を震わせる
「あっ明日はうちのコートに来てくれないかな…?!さっき見てたんだけど、俺涙さんと打ち合いもしてみたいんだ…!」
「?いいですよ!じゃあ明日はそちらに行かせてもらいます!」
「!ありがとう!」
私の返答に、幸村先輩は女の子みたいな可愛い笑顔を私に向けた
「(絶対顔が赤い…!!//)」
私は隠すように、四天宝寺のグランドへと走った
ジャストミート
(?涙、なんでそんな顔赤いん?)
(いや別に…!!//)
(…へぇ?)
((殺気をしまえ、殺気を!!!))
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