「うるさい!!!」
「、!」
「俺たちはッ…、俺は涙をッ
「そこまでだ」
…部、長ッ……」
なにか若が叫ぼうとした瞬間、制止の声が聞こえた
声がしたそちらの方向を顔だけ向ければ、そこには景吾先輩がいた
先輩はゆっくりとこっちに歩いてきて、壁に縫いつけられていた私の腕を若の手から解放してくれた
そしてそのまま私の軽く腕を引き、景吾先輩に抱きつくような形になる
「涙、大丈夫か?」
「っうん」
「…日吉、お前は俺様についてきやがれ」
「…はい」
俯きながら景吾先輩についていった若
すれ違いざま顔を見れば
下唇を噛み、明らかに辛そうな顔をしてた
若をそんな顔にさせたのは一体誰?
そんなに追いつめたのは誰?
私は激しい頭痛に、その場に座り込む
痛い
痛い
頭が
心が
痛すぎるよ
broken
壊れた
(嗚呼、)
(神様はこの少女を苦しめすぎる)