Lei lo vuole!

□3章目
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「すみません、遅れました…!」




私は急いで景吾先輩から教えてもらった部屋に駆け込んだ

すると中にはナゼかオサム先生、太郎先生、気の良さそうな女の先生
マネージャーなのか可愛らしいおさげの女の子に、私が会いたくなんてなかった奴がいた



「な"っ、公暁涙……?!」

「ぉ涙ちゃん、遅かったなぁ!ここ座りぃ」

「ふむ、じゃあこの子が四天王寺のマネージャーかぃ?」

「そうですわ!」

「久しぶりだな、涙」

「お久しぶりでーす」




私は女の先生と太郎先生に一礼しながらオサム先生の指示した席に座った
(姫華ちゃんの言葉を無視した私は悪くないと思いたい!)




「じゃあ続きを話すよ?
私は今日から約1週間の合同合宿を仕切らせてもらう竜崎スミレだ、よろしく頼む!参加校は氷帝、立海、急遽来れなくなった不動峰に代わって四天王寺、最後にうちの青学。
マネは氷帝と四天王寺とうちから各1名ずつ来てもらっている。この3人は選手たちのサポートはもちろん、3食の食事の世話までしてもらうからね?」

「「はい/はぁい!」」

「じゃあ用意ができ次第開会式を行う、解散!」




竜崎先生の言葉で、皆は各々立ち上がる

私も立ち上がった時、誰かに名前を呼ばれた

私はその方向に振り向くと、そこには姫華ちゃんがいた

姫華ちゃんはものスゴく怖い顔をしてて、視界の隅に心配している先生たちも見える




「姫華ちゃん……?」

「なんでアンタがいんのよ…」

「ぇ?」

「なんでアンタがいんのよって聞いてんのよ!!!!」

「マネージャーだからに…」

「どうして?!転校したんじゃないの?!」

「だから私は四天王寺に転校したんだよ」

「!四天王寺に……!?アンタはどんだけ私の邪魔をすればいいわけ??!!」

「っ、」

「…ふんっ!!」




姫華ちゃんは私の肩を思いっきり押して、足早に部屋を出て行った

私はその衝撃でつい尻餅をついてしまう


…あぁー、地味に痛いな


私が立ち上がろうと床に手を付いた時、誰かの手が目の前に出された

その手の先を見てみると、同じマネのおさげの女の子がいた

手…?




「だっ大丈夫ですか…?」

「ぁ…」




この言葉で、私のために出してくれているんだと分かり、その手を握って立ち上がった




「ありがとう!…えっと、」

「あっ!名前まだ言ってませんでしたよね?私は竜崎桜乃っていいます!」

「私は公暁涙です!」




…あれ?

そういや竜崎って……


私の不思議そうな顔に気づいたのか、笑顔でこう言ってくれた




「竜崎スミレは私のおばあちゃんなんです!」

「やっぱりですか?!」




竜崎先生のお孫さんなのかぁ…

たしかに明るい雰囲気とか似てるな




「…あの、もう1人のマネージャーの子とは知り合いなんですか?」

「姫華ちゃん、かな?」

「たぶんそうです!」

「…一応私も元氷帝生だったんですけど、なんか一方的に嫌われちゃってるんですよね」

「ひょっ氷帝生だったんですか?!」

「はい、ちょっと前に四天王寺に引っ越したんですよ」




私たちはそんな話をしながら開会式が行われる講堂みたいな所へ向かった


…ここガチでどんだけ広いんだ




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