Lei lo vuole!

□2章目
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あれから私たちは氷帝からの迎えのバスに乗り込み、別荘みたいな所で降ろされた

…なんかムダに豪華だからきっと景吾先輩の別荘だな




「涙、どうした?」

「ねぇ若、ここって…」

「跡部さんの別荘だ」

「やっぱり?」




分かりやすいなあの人は…




「涙の先輩の別荘なん、ここ?」

「ぁはい、そうみたいです!」

「金持ちやなぁ…」

「もう慣れちゃいました」




私もここは初めて来たかな

見渡せば自然

少し先にテニスコートも見えるし、見えるだけでも部屋の数は結構ある

…どれだけお金使ったんだろうな




「ほら涙!皆のいる所に行くよー!」

「あっうん!」

「芥川先輩、涙にさわらないでください」

「いやだC!」

「ちょっ、痛い、痛いよ!!!」




私の腕を掴み前に進もうとするジロー先輩

しかしその反対の腕を掴み反対に引っ張っる若

ホントに痛い!!

身体が裂けちゃうよ2人共!!




「やめたげてくださいな」

「白石先輩…!!」




白石先輩はそう言うと、ジロー先輩の腕に手を添える

今の先輩は本気で神様に見えます…!




「…キミ誰?」

「俺は四天宝寺テニス部のやってます白石蔵之介ですわ」

「部長さんか〜!」

「涙ちゃんはうちのマネですさかい、そないにいじめたらんとってくれませんか?」

「A〜!」

「ジロー先輩、早く景吾先輩の所行かないと怒られちゃうよ?」

「それはイヤだC!」




私の言葉に異常に反応し、ジロー先輩は私の腕を離して走っていっちゃった




「相変わらず先輩の扱いが上手いな」

「そりゃ慣れてるからね!…ぁ白石先輩!」

「なんや?」

「さっきは助けていただいてありがとうございました!本気で嬉しかったです!」

「あぁ、気にせんとって?マネを守るんは当たり前やん!」

「先輩…!!」




笑顔で優しく頭を撫でてくれる先輩に惚れそうになった私は悪くないと思います…!




「…涙、早く行かないと本気で先輩が怒る」

「わっ」




また私の腕を引き、足早に歩いていく若

なんだよぅ、ちょっとぐらいカッコいい先輩に和んでてもいいじゃないか…


そう思って若を見れば、若はなんか白石先輩のことを睨んでた

あぁ涙に調子乗らすなってことか

…ちょっとぐらいいいじゃないか





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