Lei lo vuole!

□1章目
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「……お………や」

「ん…?」

「涙、着いたで」

「光、くん…?」

「おん。そろそろ起き」




…そうだ、私光くんに肩貸してもらってあのまま寝ちゃったんだ…!


私は慌てて起き上がる




「すっ、すみません光くん!!重かったでしょう…?!」

「全然大丈夫やったで、気にせんとき」

「ほな降りんでー!」




オサム先生の掛け声で皆は新幹線を降り始める

私も降りようとカバンを持とうとすると横からカバンを取られた

ひったくりかと思いカバンの消えた方を見るとそこには笑顔の忍足先輩がいた




「重いやろ?持ったるわ!」

「いっいいですよ!!」

「遠慮しぃなや、女の子はそんな重いもん持ったあかんで!」




とびきりの笑顔で私に笑いかけてくれる先輩

その笑顔に私は反論することもできず先輩の言葉に甘え、荷物を任せることにした

これだからプレイボーイは困るんだ




改札を出ると、オサム先生はなにやら辺りを見渡しながら困ったような顔をしていた




「どうしたんですか?」

「氷帝から迎えが来てくれるらしいねんけど、この人ごみやから誰か分からんねん」

「たしかに…」




たしかに人は多く、どこを見ても人ばっかりだ

どうしよっかな…




「涙ー!!!」

「ぇ、うわっ!」




次の瞬間後ろから感じた強い衝撃

私は倒れそうになったのをなんとか持ちこたえ、後ろを見てみる

すると見慣れた茶髪のフワ毛があった

もしかして……




「ジロー先輩……?」

「そうだC!」

「もしかして氷帝からの迎えって」

「俺と日吉!日吉はあっちで待機してるバスの中にいるよ!ほかの皆も涙に会いたいって言ったんだけどほかの学校も来て忙しいから俺と日吉だけなんだー!」

「若も来てくれてるの?嬉しいな!」

「…すまんけど涙、そん人は?」

「あっすみません、この人は氷帝学園の芥川慈郎先輩です」

「へぇ…」

「じゃあバスに行くよ!」

「ちょっジロー先輩!」




ジロー先輩は私の手を取り出口の方に歩き出した

後ろから先輩方からの視線が痛いけど私は悪くありませんよね?







うぇるかむ!

((なんかイライラするわぁ))





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