Lei lo vuole!

□10章目
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愛沢side_




私の名前は愛沢姫華

愛沢グループ社長の一人娘なのよ?

おかげでパパは私にとっても甘いの

パパは私の大事な家来


そして私は氷帝のプリンセス!

カッコイい男子たちはぜぇんぶプリンセスの私のモノ!

この世界に私以外の女子なんていらない

っていうかいる意味がないでしょ?

だって男子たちはみぃんな私の虜なんだから!


でも女子たちは私のあまりの美貌に妬んで嫌がらせとかしてくるけど、私は気にしないわ

きっともうすぐ私を愛してやまない男テニが助けてくれるに決まってるから


…そういえば最近プリンセス気取りの女子を1人、追い出してあげたわ

名前はたしか…、公暁涙だったかしら?

あの女、私と男テニの時間を邪魔しただけじゃなく、私の男テニを口説こうとした

…まぁ男テニは私に惚れてるから惚れる可能性なんてこれっぽっちもないんだけどね


けどこれ以上男テニに近寄られるのはうっとうしかったからどう消そうか迷ってたある日、あの女が転校した

きっと私が恐かったのよ!

…あぁ愉快ね!!


ちなみに今は部活中

私は平部員たちにドリンクを作らせ、家で執事たちに洗濯させていたタオルを持ち、テニスコートへ向かう

そして首にかけていた笛を吹く




「みんなぁ!10分休憩よぉ!」




私の声に、振り向かずもせず、皆はベンチの方に向かう


…もう照れ屋なんだから!


私は黙ってドリンクを取ろうとしている若の元に忍び寄り、後ろから抱きつく




「若〜!!」

「!触れるな!」

「!」




若は私の手を振り払い、違う方向へ歩いていく


…やっぱり若が1番ツンデレってやつね!

あぁ、早くデレが見たいわ!!




「ぁ…そういえば…」



私はここである事を思い出し、景吾に駆け寄る



「景吾!」

「…俺様になんか用か、アーン?」

「明日合宿があるんでしょ?」

「?!何で知ってやがる……?!」

「ふふ、ひ・み・つ」

「!…」



そんなのちょっと校長に聞けば、すぐに分かるのよ



「私も行くわ!私が行かないと皆が悲しんじゃうじゃない!」

「!何言ってやがる…?!」

「あぁ、明日が楽しみだわ…!!」

「…チッ」




また私の虜が増えるのね…!!

早く明日にならないかしら!






痛々しい

((神は言った、))
((痛々しい彼女に処罰を))





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