Lei lo vuole!

□9章目
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「皆ー、集合や!!!」




テニスコートへ付けば、オサム先生が皆に集合をかけた

練習をしていた先輩たちや光くんはその掛け声に、急いで走ってくる

私と白石先輩はオサム先生の後ろに立ってるんだけど、皆の視線が痛いです(特に一氏先輩)

光くんなんて『お前がなんでこんなとこおんねん』って顔しております

…なんかすみません




「皆よう聞け、明日関東に合宿行くことなってん!」

「「…は?」」

「せやからよろしゅーな!」

「いやちょっと待ちぃや!明日なん?!」

「おん!…そんでや。合宿中マネージャーおらんかったらキツいやろ?」

「!まさか」




光くんはオサム先生の言おうとしたことに気づいたらしく、私の方をパッと見た

すみません、そのまさかです




「やから合宿中、公暁涙ちゃんにマネージャーなってもらうことなりましたー!!」

「「…はぁぁぁあ??!!」」

「何でそうなったんや!?」

「涙ちゃんがなってくれるん!?俺ガンバるわ!!」

「涙ちゃんと一緒なんて嬉しいわぁ!またお話しようや!」

「浮気か、死なすど!?」

「おぉ、嬉しいばい」

「えらいべっぴんな姉ちゃんやけど誰なんこの姉ちゃん!?」




……コメントはそれぞれだけど、嫌がられてないって事でいいのかな…?

一氏先輩はちょっと例外だ、うん




「あぁ、金ちゃんまだ知らんかったか?涙ちゃん、自己紹介頼んでええ?」

「あっはい!私は2年7組の公暁涙です!今日転校してきました!」

「転校生か!ワイは遠山金太郎、金ちゃんでもなんでも呼んでや!」

「私も何でもいいですよ!」

「?ワイ1年やから敬語やなくてもええで?」

「ぁ……、いっいや、クセなんですよ、敬語!!だから気にしないでください!」

「?そう、なん……?」




私のあからさまな態度に、先輩方はクエスチョンマークを浮かべていらっしゃる

…うん、スルーだ




「ほな今日は解散や!!明日の用意もあるやろうからな」

「了解ッスわ。ほなクールダウンだけして行くんで」

「おん。涙ちゃんは俺と一緒に来てな?データ渡すわ」

「はい!」




明日から大丈夫かな…?






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